主力にけが人続出も、粘り強さを見せた鹿島学園が決定戦へ
ヴァンフォーレ甲府U-18vs鹿島学園
12月18日、高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2021プリンスリーグ関東 プレーオフ(参入戦)の1回戦が山梨県の押原公園グランドで行われ、鹿島学園(茨城)とヴァンフォーレ甲府U18(山梨)が対戦。前半の虎の子の1点を守り切った鹿島学園が関東1部参入に王手をかけた。
「正直もうメンバーの半分くらいがけが人だった中で子供たちが本当によく粘りましたね」と鈴木雅人監督はいう。鹿島学園は5日に閉幕した選手権予選、リーグ戦とここまで1週も空くことなく試合が続いており、満身創痍の状態。注目2年生MF林結人やボランチの横須賀麗仁(3年)など、主力を何枚か欠く形でこの1戦を迎えた。
鹿島学園イレブン
「やっぱり上手なチームというのは聞いていたので、本当に少ないチャンスをものにして、(ボールを)動かされたとしても最後のところはしっかり守ろうと」(監督)
すると前半22分、FW西川竜瑛(3年)がエリア内で倒されてPKを獲得。これをDF渕伸平(3年)主将が左足で流し込んで鹿島学園が先制した。
後半もキャプテンのMF花輪寿一(3年)を起点に甲府U18がパスを繋ぎながら押し込む形が多く見られたが、鹿島学園は前線からしっかりと限定をかけながら運動量高くプレー。そして最後のところではDF杉山諒(3年)、DF佐々木輝大(3年)を中心とした4バック、GK小副川虎之介(3年)がしっかりと守り切り、勝利をものにした。
今年はインターハイ予選、選手権予選を制し、県リーグも優勝してプリンス関東2部以上を決めているチームはまだ「成長途中」。次戦の決定戦は流通経済大柏B(千葉)と強敵が待ち受けるが、指揮官は「トライしていく」と前を見据えた。
(文・写真=石黒登)
▽高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2021プリンスリーグ関東 プレーオフ(参入戦)
高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2021プリンスリーグ関東 プレーオフ(参入戦)