今季リーグ戦無敗の流経Bが鹿島学園を破りプリンス関東1部昇格!来季の流経はプレミアとプリンスを戦うことに
2ゴールの活躍で勝利に貢献した流通経済大柏BキャプテンMF小林拳史郎
12月21日、プリンスリーグ関東 プレーオフ(参入戦)の決定戦が山梨県の押原公園グランドで行われた。第2試合、鹿島学園 (茨城)vs流通経済大柏(B) (千葉)はMF小林拳史郎の2ゴールの活躍で流通Bが鹿島学園を2-0で下した。勝利した流経Bは来季のプリンス関東1部参入が決定し、敗れた鹿島学園は22日に関東一(東京)とプリンス関東1部昇格をかけて対戦する。
試合は流経Bが先制する。13分、右サイドのFKから28番MF小林拳史郎が「セットプレーはチーム全体の強み。一人一人が『自分のところに来い!』と思ってるので自分もそう思っていた」とヘディングで合わせてゴールネットを揺らす。キャプテンのゴールで勢いに乗った流経Bは20分にも20番FW大沼陽登が惜しいシュートを放つ。
すると27分に流経Bに追加点。FW大沼が前線で収めスイッチして22番FW中山詠人が抜け出す。ゴール前でスクランブルになったところで、「前に人がいっぱいいてあそこしかないな」と一個後ろに構えていたMF小林のところにボールがこぼれる。これを小林が思い切り振り抜き、シュートをゴールネットに突き刺した。
まずは1点を返したい鹿島学園は18番FW中嶋飛翔と2番MF高井将太が右サイドを攻略し、ゴール前にボールを送るも決定機を作ることが出来ず前半を終える。
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プリンス1部昇格を決め喜ぶ流通経済大柏B (千葉)イレブン
2-0で後半を迎えても流経Bが試合の主導権を握る。14番MF大田原蓮が右サイドを突破すれば、FW大沼の抜け出しや18番MF山崎楽久のヘディングシュート、FW中山のドリブル突破からのシュートなど度々鹿島学園のゴールに迫る。鹿島学園も13番MF妹尾俊兵がFKを直接狙うなど反撃を試みるも、流経Bは俊足の11番MFレオニ楓真を投入するなど攻めの姿勢を崩さず、21番DF佐藤瑠河が右サイドを、3番MF畠中武蔵が左サイドを縦に突破しチャンスを作る。
結局スコアはその後も動かず、終始優勢に試合を進めた流経Bが2-0で鹿島学園を破り、来季のプリンス関東1部参入を決めた。14勝4分けで千葉県1部リーグを優勝した流経Bは最後の公式戦も勝利で飾り、今季を無敗で終えることとなった。試合後には高橋隆監督とキャプテンのMF小林拳史郎が胴上げで宙を舞い、選手権のメンバーに入っていない3年生は有終の美を飾った。これで来季はトップチームがプレミアリーグ、Bチームがプリンスリーグを戦うということになり、流通経済大柏にとっては大きな収穫となった。
一方、敗れた鹿島学園は22日にプリンス関東1部昇格をかけて関東一と決定戦を戦う事となった。試合後、鈴木雅人監督は「前半、相手に勢いがあったところで序盤に失点してしまったのが大きかった」と1点目の失点の場面を悔やんだ。そして「選手権、リーグ戦、入れ替え戦で11月から一週も空かなかい過密スケジュールだったので、選手は全員入れ替えて、みんなにチャンスを与えて、交代もせずにサブメンバーに賭けてみました」と苦しい選手起用のやりくりがあったと明かした。それでも「若いメンバーが多く、初めて試合に出た子もいたので、いい経験になったと思いますしそこは収穫です」と話し、「また明日試合があるので短い時間ですが、いい準備をして挑みたいと思います」と関東一戦に向けて意気込みを語った。
(文・写真=会田健司)
▽高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2021プリンスリーグ関東 プレーオフ(参入戦)
高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2021プリンスリーグ関東 プレーオフ(参入戦)