新田 vs 高知商 (写真=寺下友徳)

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 試合はインターハイ出場から一転、選手権愛媛大会では初戦の4回戦で済美に敗れた新田の「最後は笑って終わろうと3年生も残ってやってくれた」(清水祐貴監督)スタイル転換が、縦に速いサッカーで激突しようと想定していた高知商の機先を制することになった。

 新田は丁寧なビルドアップを心掛けつつ、敵陣に入るとCB2枚のみを残す厚みのある攻撃で数的優位を形成。9分には中越からパスを受けた東尾が得意のドリブルで先制点を奪うと、26分には福井がダイレクトボレー、さらに30分には中越が蹴った右CKからの混戦を小野が押し込み3点目。高知商が16分、岡村の見事なスルーパスから山田が独走で奪った同点ゴールで引き寄せかかった流れを、自らの戦い方で再びわが物とした。

 さらに後半になると前半にパスで動かしたことによりできた高知商のスペースを新田が次々と突く展開に。特に東尾は66分・85分のアシスト含む1ゴール2アシストで、チーム6得点の立役者となった。最終スコアは「6-2」。新田は選手権ではケガで出場機会のなかった篠崎ら2年生も攻守に機能し、2022年の舞台を四国プリンスで戦うミッションを成功させている。

 ただ、高知商も40メートル近くを軽々と投げる竹内のロングスローと後半からFWに上がった山田の積極的なシュートで見せ場を作り、最後は山田が自身2得点目。高校卒業後は海外に活路を求める予定の重戦車系プレーヤー・山田のこれからにも注目していきたい。

(文・写真=寺下友徳)

▽高円宮杯U-18サッカーリーグ2021プリンスリーグ四国 プレーオフ(参入戦)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2021プリンスリーグ四国 プレーオフ(参入戦)