参入プレーオフは今回で５度目の挑戦。過去４度はいずれも敗退し、あと一歩のところで昇格を逃してきた。もう負けられない――。U-18高円宮杯プレミアリーグ昇格を目指す前橋育英(群馬)が攻守で相手を圧倒し、12日に行われる決勝に駒を進めた。

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　12月10日、高円宮杯U-18サッカーリーグ2021プレミアリーグプレーオフ（参入戦）の1回戦が広島県内で行われ、前橋育英は仙台育英(宮城)と対戦した。

　主導権を握った前橋育英は立ち上がりこそ相手の縦に速い攻撃に苦戦したが、中盤戦以降はボールを丁寧に繋いで敵陣に侵入。中盤の底に入る根津元輝、徳永涼の2年生コンビを軸にパスを散らし、両サイドハーフや最前線の選手が積極的に仕掛けていく。20分にはFW守屋練太郎（3年）が先制点を奪うと、35分にはMF小池直矢（3年）が左サイドからゴール前にクロスを入れる。GK亀山龍平（3年）に阻まれたが、このこぼれ球にMF笠柳翼（3年、長崎入団内定）と根津が反応。同時に打ちに行く形となったが、最後に触った根津のゴールでリードを広げた。

　リードを広げた前橋育英の勢いはその後も止まらない。45＋３分には左SB岩立祥汰のFKから根津が決め、3-0として前半を終えた。