静岡学園、愛媛FCU-18との延長戦制し9年ぶりのプレミア復帰果たす!

静岡学園 vs 愛媛FC U-18(写真=寺下友徳)

 今季は広島市内に9地区の「高円宮杯JFAU-18サッカープリンスリーグ」1・2位(中国地区は1位のみ・関東地区は1~3位)の18チームが集い、3チームごと、計6つのトーナメントの勝者6チームが来季「高円宮杯JFAU-18サッカープレミアリーグ2022」への切符を手にする「高円宮杯JFAU-18サッカープレミアリーグ2021プレーオフ」。12月12日には3会場で各ブロック決勝戦の6試合が開催された。うちCブロックでは東海地区1位の静岡学園と四国地区2位・愛媛FC U-18が激突。愛媛FC U-18は12月10日の1回戦では北海道地区2位の旭川実業を2対0で下しての決勝戦進出となった。

 両チームのスタメンは以下の通り。静岡学園は表記こそ「4-5-1」だが、立ち位置は「3-4-3」からの常時可変システム。その立ち位置で表記するとGKがキャプテンの1生嶋健太郎(2年)。3バックは右から2三宅優翔(3年)、J3ギラヴァンツ北九州来季加入内定の4伊東進之輔(3年)。中盤はダブルボランチが5菊池柊哉(3年)、6小泉龍之介(3年)、サイドが右に14西村湧志(3年)、左にJ1ジュビロ磐田来季加入内定の10古川陽介(3年)。3トップは右からJ1清水エスパルス来季加入内定の11川谷凪(3年)、12荒井駿希(3年)、19松永颯汰(3年)。来季J2徳島ヴォルティス加入内定のMF玄理吾(3年)はベンチスタートとなった。

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 対する愛媛FC U-18は攻撃時「4-1-4-1」に可変する「4-4-2」システム。GKは来季トップ昇格内定の195センチ・1黒川雷平(3年)。4バックは右から39新田羽海(1年)、6浅井一希(3年)、4小野成夢(2年)、20土井嘉人(2年)。中盤はアンカー気味のボランチにキャプテンの5日野壱柊(3年)。その前にレフティーの10伊井涼馬(2年)。サイドは右が19得居大真(2年)、左が吉見夏樹(1年)。そして2トップは7行友翔哉(2年)と8梶原慧汰(3年)が組んだ。

 前半は終始、静岡学園のペースで進む。彼らは状況によって2バックも辞さない攻撃的な姿勢と、相手の立ち位置やバランスを崩すテクニック、流動的なポジショニングで試合を支配。10分に西村が右サイド突破から川谷につなぎ上げたクロスに松永が頭で合わせ先制点。44分にも再び右サイドでミスパスを拾った松永が川谷へスルーパス。さらにPA内でパスを入れた荒井がワンフェイクを入れ左足で2点目を決めた。

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▽高円宮杯U-18サッカーリーグ2021プレミアリーグプレーオフ(参入戦)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2021プレミアリーグプレーオフ(参入戦)