【フォトギャラリー】山辺vs 帝塚山

 後半も試合の流れは山辺。帝塚山も技巧派のMF古松陸(2年)が中盤で巧みにマークを剥がして前に持ち運んだが、シュートまで行けない。後半17分には山辺にチャンスが訪れ、佐藤のスルーパスからPA内へと侵入した田中がゴールを狙ったが、シュートはGK正面。26分分にも佐藤のパスから中川がシュートを放ったが、3点目は生まれない。39分には途中出場のFW小原一力(2年)が高い位置でのボール奪取から右を突破。中へのパスを同じく途中出場のFW濱谷恭哉(1年)が合わせ、GKの隅へと流れたが、カバーに入ったDF福井幸介(1年)に阻まれた。試合はそのままタイムアップを迎え、2-0で山辺が勝利した。

 奈良は関西で唯一、まん延防止重点措置が出ていない県だが、感染防止に細心の注意を払って、大会を開催している。「オミクロン株が広がる中で、開催しているのがやっとの状態。我々の今日の試合に向けて1週間練習出来ましたが、正常に試合に挑むまでの気苦労が多い」と話すのは興津監督。寮で1人でも感染者が出ると一気に広がる可能性があるため、日常生活だけでなく試合会場への移動にも気を付けているという。興津監督は、「安全対策をしながら挑む大会を成立させるのが第一で、結果はその次。帝塚山さんもほとんど練習出来ていないと聞いた中で、怪我と感染がなく無事、試合を終えたのは幸せに思わないといけない。また、大会を開催させて貰っている事に感謝しなければいけない。子どもたちも色んな事に神経を使いながら、よく結果を残してくれている」と口にした。

(文・写真=森田将義)

▽令和3年度奈良新人戦(新人選手権大会)
令和3年度奈良新人戦(新人選手権大会)