優勝候補の創成館、九州文化学園に先制許すも延長戦で勝ち越し逆転勝利!
九州文化学園 vs 創成館(写真=藤原裕久)
「相手のやろうとしていることはわかっていたし、それに対応できる自信もあった。ボールを保持しながら主導権を持ってサッカーができる自信もあって、プラン通りでした」新人戦佐世保地区予選を首位で突破しシード権を得たため、優勝候補の創成館高校を初戦で迎え撃つ立場となった九州文化学園の有光亮太監督は、前半の戦いぶりをそう振り返った。
2019年に創部し、翌年から本格的に強化に取り組んで2年間で佐世保地区の強豪となった九州文化の最上級生は2年生である。だが彼らは、大会優勝候補の創成館相手に恐れることなく前半から積極的に仕掛け続けた。
津島理音・カンミンギュら足元に自信を持つ選手らを軸に、サイドや背後のスペースを狙ってゴールへ迫る九州文化は、前半13分にドリブルで持ち上がった中川星のパスから、津島が先制ゴール。その後も主導権を握って攻勢にゲームを進めていく。
前日の1回戦終了後、久留貴昭監督が「今年のチームは内気になるところがある」と懸念したウィークを露呈し、受けに回ってしまった創成館。だが、彼らもそのままでは終わらなかった。
「周りが見えなくなっている。もう少しグラウンダーのボールを使って丁寧にやって良いんじゃないのか」という久留監督の指示に従い、後半の創成館はボールのつなぎを意識。「少し勝ちを意識するような感じがあった(有光監督)」という九州文化相手に丁寧にボールを回して反撃を開始していく。
サイドからのカットインを織り交ぜながら、サイドチェンジでペースを握るシーンが増えた創成館は、後半7分に右サイドからの田川蓮翔のクロスを山崎雄貴が決めて1対1。その後も「相手の前線の圧を感じてボールを握り返せなかった(有光監督)」という九州文化を攻めていく創成館だが、ここは九州文化のCB、水田貴一朗と中務大暉が懸命にボールを弾き返して守り、試合は1対1のまま延長戦へ。
▽令和3年度長崎新人戦(新人選手権大会)
令和3年度長崎新人戦(新人選手権大会)