長崎総科大附 vs 長崎日大(写真=藤原裕久)

 「ピッチコンディションが悪いと想像していたので、相手が蹴ってくるんじゃないかという想定はしていました。長いボールをしっかり弾いて、セカンドを拾う。そこから相手の背後を突くことを考えていました」

 試合後、長崎総大附属の定方敏和監督は、長崎日大の攻撃に対して落ち着いて対処できたことを語ったあとに反省点をこう口にした。

 「ピッチがこんな状況で、互いにそうだったと思うんですが、やりたいことができなかったし、勝ったけれども詰めが甘かったなという試合でした。守備も大会を無失点で頑張ったと思いますが、大会を通じて課題も見えてきましたので、今後に向けて修正していきたい」

 勝って兜の緒を・・のことわざではないが、今月7日に亡くなった小嶺忠敏監督も、勝って満足して終わるような指導者ではなかった。常に反省し、常に成長を願う。そんな名将の教えがまだ生きていることを感じさせる定方監督の言葉だった。

(文・写真=藤原裕久)

▽令和3年度長崎新人戦(新人選手権大会)
令和3年度長崎新人戦(新人選手権大会)