長崎総科大附が長崎日大を下し国見との同時優勝を達成!

長崎総科大附 vs 長崎日大(写真=藤原裕久)

 昨年の選手権予選準決勝でも対戦した長崎総合科学大学附属高校と長崎日大高校が、1月23日の『令和3年度(第56回)長崎県新人体育大会』準決勝第2試合で対戦。前日に決勝戦の中止が発表され、準決勝の勝者2チームが同時優勝となったため、1対0で勝利した長崎総科大附が、準決勝第1試合に勝利した国見高校との同時優勝という形で2年ぶり10度目の優勝を達成した。

 「今まで長崎総大附属との試合でウチが勝つときは、押し込まれるのをいなしてというのが多くて、勝つんだけれどシュートは相手の方が多いと言うことがよくあったんですが、今年はウチも前に個性のある選手が多いので、攻め合う形にできるのかなと思っています」

【フォトギャラリー】 長崎総科大附 vs 長崎日大

 前日の準々決勝後に亀田陽司監督がそう語った長崎日大は、雨中の試合ということもあって前線に長身FWの田中蓮を起用。球際でも長崎総大附属相手に粘り強さを見せ力強い攻撃を展開。一方の長崎総大附属も走力をベースにアグレッシブなプレスでボールを奪うと、背後を狙ったボールで攻撃を展開し、亀田監督が語った「攻め合う形」でゲームは進んでいく。

 互いに攻め合うが決定的なシーンを作れない時間が続く中、長崎日大は相手DF陣の前にボールをおさめられないFW田中を下げ山口大斗を投入。すばやいボールのつなぎを織り交ぜた攻撃へスイッチ。

 白石快周、梅野雄大が中心になりボールを動かしていく日大の前に、やや受け身となった時間もあった長崎総大附属。だがGK龟井一起やCB京谷來夢が手堅い守備で弾き返していくと、後半11分にクリアボールの処理を誤った長崎日大のミスを見逃さず、ボールを拾った横山恒星のクロスから山下竣介がヘッドで合わせて先制に成功。

 1点を追う長崎日大は、右サイド梅野の突破を軸に攻め込もうとするものの、ここは長崎総大附属の平山零音が突破を許さず。その後もチーム全員が最後まで走力を落とさずプレッシャーをかけ続けて1対0のまま試合を終了した。

【次のページ】 小嶺忠敏監督も・・・

▽令和3年度長崎新人戦(新人選手権大会)
令和3年度長崎新人戦(新人選手権大会)