追う展開となった熊本国府は後半、前半と比べボールを動かすテンポを上げ、両サイドの縦への突破からチャンスを創出。しかしトップの花田原輝が狙った68分の場面ではクロスバーを叩き、前半にはなかったコーナーキックも抑えられるなど、なかなか得点が奪えないまま時間が進む。このまま熊本学園大付が逃げ切るかと思われたが、終了間際のアディショナルタイム80+2分、相手の隙を突いて杉本悠弥が決めて同点とした。
熊本学園大付 vs 熊本国府(写真=井芹貴志)
10分ハーフの延長も、追いついた勢いのまま熊本国府が優位に進める展開となったが、熊本学園大付も堅い守備で逆転は許さず、決着はPK戦へ。先攻の熊本国府は3人目が枠を外したのに対し、5人全員が決めた熊本学園大付が3位となった。
「選手たちなりに頑張ってくれたと思うし、キャプテン田上の欠場で新たに発見できたこともあったが、PKで3位になったとは言え決定機を作られた場面も多く、ゲームの質やプレーの質は考えさせられる面が大きかったゲーム。もっと意図を持ってボールを動かしたり、高いところに基準をおかなくてはいけない」と、熊本学園大付の厚晴仁監督。ベスト4に進んだ昨年の県高校総体の結果を上回るべく、より高いところを目指して新年度に臨む。
(文・写真=井芹貴志)
▽令和3年度熊本新人戦(新人選手権大会)
令和3年度熊本新人戦(新人選手権大会)