熊谷が難しい初戦を制す。経験を積み重ねながら上へ

熊谷 vs 深谷第一(写真=石黒登)

 全国高校サッカー選手権が終わったばかりだが、もう次への戦いは始まっている。新人大会の各支部予選が15日に開幕。北部支部では熊谷が3-0で深谷一を下し、2回戦進出を決めた。

【フォトギャラリー】 熊谷 vs 深谷第一

 立ち上がりから熊谷はスピードのあるMF富施琉雅(2年)や今年の代のキャプテンを務めるMF金井汰郎(2年)が縦へ抜け出しながらチャンスメイク。そこで得たセットプレーから6分、セカンドボールをDF米光将太郎(2年)が狙ったミドルシュートがクロスバーを強襲した。

 一方、深谷第一は粘り強く戦いながらDF目﨑陸玖(1年)のロングスローからゴールに迫る。

 それでも深谷第一はこの時間帯をGK新舩大智(2年)や昨年からの主力である米光が声をかけて味方を鼓舞しながら献身的な守備。また、中盤ではMF本田吏(2年)が運動量を発揮してスペースを埋める動きも効いていた。田渕常夫監督も「後ろの選手がよくやってくれた」と讃える。

 すると後半35分、相手セットプレーからの速攻で、富施がグングンスピードを上げながら右サイドを駆け上がりクロスを送ると、これをファーサイドで金井が流し込み、欲しかった追加点。熊谷は40分にも富施が自ら獲得したPKを冷静に沈めてダメを押し、難しい初戦をものにした。

 田渕監督は「シンプルに選手がよくやってくれたなと、頑張ってくれたなというのが印象です。また深谷第一さんもシード校ということでかなり気合いの入ったゲームだったと思うので、こういう厳しいゲームをして、うちの選手も成長出来たかなというふうに思います」と振り返る。

【次のページ】 今年のチームは経験値がまだ少ない…

▽令和3年度埼玉新人戦(新人選手権大会)北部支部
令和3年度埼玉新人戦(新人選手権大会)北部支部