横浜FCユース:MF石山雄悟
冴えた華麗なパスワーク!横浜FCユースが6発大勝で大一番へ!
電光石火の先制点は横浜FCユースに生まれた。
2分、MF石山雄悟のCKからファーサイドで合わせたのはDF渡辺洋。幸先よく試合の均衡を破ると続く5分にはあっさりと追加点。中盤でボールを繋ぎ、最後はFW岡本勇輝のスルーパスに抜け出した石山が冷静に流し込んでリードを広げた。
対する鹿島学園もやや脆さを露呈した立ち上がりの守備を立て直すと徐々に攻撃へと転じる。
12分にはMF米谷力のスルーパスからチャンス到来。ダイアゴナルランによってゴール前へとFW上田が抜け出すがこれはオフサイドの判定。それでも18分には、左サイドを突破したDF小長井大夢のクロスに上田が頭で合わせて1点差に。難しい体勢ではあったものの、上手く身体をひねりながらファーサイドへ叩き込んだ。
互いに最終ラインから丁寧な組み立てが目立つ中、後半に入り一枚上手をついたのは横浜FCユース。石山や岡本に加え、MF落合祥也らが中盤の数的優位を作り出す。特に岡本は小柄ながら絶妙なダイレクトプレーが光り、テンポのよいボールリリースがチームに高いポゼッション率をもたらした。
そんな中迎えた後半開始早々、横浜FCは立て続けに追加点奪取。
まずは50分、左SB井上友也のクロスからFW瀬長直亮がゴール。続く53分には来季のトップチーム昇格が内定しているMF前嶋洋太が鮮やかなループシュートを決める。鹿島学園DF石川颯海を相手に、前半から激しいマッチアップを繰り広げていた左サイドを打ち破り貴重な追加点を挙げた。
その後、FW岡野宏希らを投入し反撃に出る鹿島学園は77分、小長井のFKからMF齋藤弘貴がヘディングシュートを決めて1点を返すも万事休す。2点リードで迎えた試合終盤に瀬長のこの日2点目、さらには岡本のゴールで点差を広げた横浜FCユースが6対2の完勝。持ち前のパスワークが冴え渡る大勝で1回戦を制した。
(文・写真 編集部)