横浜FMユースの2点目を決めたのはDF畑野優真(写真=佐藤亮太)

 68分、相手からボールを奪ったFW11高橋輝が右サイドからペナルティエリア付近に進入。そのまま左足を振り抜き、まずは1点。

 2分後、MF7勇内山遥海のパスを受けたFW24磯﨑麻玖が左足で決め、追撃ムードが高まる。

 こうなると止まらない。GK21海本慶太朗のロングフィードから攻撃が始まると、猟犬のようにスペースに走りこみ、ボールキープ。大きなサイドチェンジやしつこい仕掛けで相手陣内に攻めこんだ。セットプレーではMF14種田陽の高精度のキックから186センチのDF4市原吏音に合わせて打開。試合終了が近づくにつれ、同点を予感させるシーンを何度も作ったが、一歩、及ばなかった。

 1点差を守り切った横浜FMユースが3対2で辛くも勝って4連勝。勝点を「18」に伸ばした。一方、敗れた大宮U18は3連勝とはならなかった。

 大宮U18は同点には届かなかったものの、3-0の苦しい状況から1点差に追いついた。その反撃の兆しは前半にあった。

 「前半、最後のほうで前に行けるようになり、まともな戦いになり始めた」と森田浩史監督。

 そのひとつが38分、GK21海本のロングボールを起点としたカウンターのシーン。最後のFW11高橋が放ったシュートは枠外となったが、この直線的な攻撃がひとつの糸口になった。

 反撃にむけ、ハーフタイムで森田監督は選手たちに、こう伝えた。

 「守備では怖からず、ボールや相手に対して前に出ていく。攻撃ではポジションを取りながら、足もとへのボール、背後へのボールを使い分ける。そしてボールに対して、人をかけられるように運動量を増やす」

【次のページ】 とりわけ素晴らしかったのが中盤の連動性

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 EAST
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 EAST