昨年に続き、インターハイの出場権を逃した東福岡は現在2連敗中と苦戦を強いられている。4−2−3−1で臨んだこの日も清水にボールを握られ、思うように試合を運べない。だが、チーム一体となった守備でリズムを作ると、徐々に高い位置からのプレスも効果的に機能していく。MF下川翔世(3年)を中心に組織的なプレスで相手のパスコースを限定し、中盤の底に入るMF榊原寛太(2年)も持ち前の運動量を生かしてセカンドボールを回収。14分には榊原が先制点を奪い、相手にボールを支配されながらも試合を優位に進めた。

  以降も粘り強く対応し、球際の勝負でも競り負けない。ボールを奪えば、素早く攻守を入れ替えてショートカウンターを発動。スピードで勝負できるMF浦十藏(3年)らが最終ラインの背後に抜け出すなど、相手が嫌がる場所に何度もボールを運んだ。しかし、好機を生かせず、追加点を奪うまでには至らない。33分には高い位置でボールを奪った下川が右サイドを抜け出した浦にラストパスを送るが、シュートは枠の外。追加点を奪えないまま前半を折り返した。

【次のページ】 第12節 東福岡 vs 清水エスパルスユース(3)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 WEST
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 WEST