決勝ゴールを決めて喜ぶ東福岡DF吉田大晃(写真=松尾祐希)

  迎えた後半も清水にボールを支配される展開となる。それでも高い位置からプレスを掛け、組織的な守備で相手に得点を許さない。何度かあった決定機も怪我明けで今季初出場のキャプテン・GK須田純弥(3年)が冷静に処理していく。しかし、簡単には勝たせてもらえない。勝利が見えてきた76分に一瞬の隙を突かれてしまう。ロングボールがGKと最終ラインの間に蹴り込まれると、これを処理し切れない。こぼれ球を拾ったMF星戸成(2年)に同点ゴールを決められ、終盤に試合を振り出しに戻された。

  残された時間は15分弱。ここから東福岡は意地を見せる。79分にDF江本千泰(3年)を最前線に投入。186cmのサイズを持つ江本の高さを生かした攻撃からゴールをこじ開けにかかる。高さ勝負の策が見事に的中。直後の81分にFKを得ると、MF西田頼(2年)が蹴ったボールをCB井上碧斗(3年)が競りにいく。このセカンドボールをMF吉岡拓海(2年)がつなぎ、最後はCB吉田大晃(3年)が押し込んだ。

  土壇場で再び勝ち越した東福岡は残り時間を凌ぎ、3試合ぶりに勝点3を獲得。勝敗を4勝4敗の五分に戻し、暫定7位に浮上を果たしている。

 (文・写真=松尾祐希)

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