サガン鳥栖U-18のMF楢原慶輝(写真=松尾祐希)

 鳥栖は後半に入ってペースダウンしたが、それでも相手に付け入る隙を与えない。途中から投入されたFW赤崎陵治郎(新2年)らも積極的にプレーへ関与し、ゴールを狙っていく。

 「相手が上手だった」と米子北の中村真吾監督が認めた通り、相手に何もさせなかった鳥栖は終了間際に赤崎がダメ押し弾。終わってみれば3-0で勝ち切り、2戦目以降に期待を抱かせる内容で初戦を終えた。

 今季2試合目を最高の結果で終えた鳥栖。とりわけ、素晴らしかったのは楢原、坂井、福井のトップチームデビュー組だ。基礎技術の高さはもちろん、判断、プレースピード、強度のどれをとっても頭一つ抜けており、改めて能力の高さを証明した。「まだまだですよね。単体で見れば素晴らしいけど、グループになった時に噛み合わない場面がある」と田中智宗監督は振り返ったが、彼らはクオリティーの高いプレーでチームを引っ張った。今大会を通じてチーム内で連携を高めていければ、さらにハイレベルなパフォーマンスを見せる可能性は十分にある。

(文・写真=松尾祐希)

▽サニックス杯ユースサッカー大会2022
サニックス杯ユースサッカー大会2022