広島ユースは守備陣も奮闘(写真=松尾祐希)

 嫌な雰囲気が漂うなか、流れが変わったのは後半だ。身体を張ったボールキープや球際の強さで相手を圧倒していくと、ペナルティエリア内でシュートを放つ場面が増加。後半7分にはMF濱田蒼太(新3年)の左サイドから切れ込んで右足を振り抜く。一度は相手の主将でGKの椛島史隆(新3年)に阻まれたが、こぼれ球をMF髙下仁誓(新3年)が押し込んで先制点を奪った。

 これで勢いに乗った22分に濱田が右足でシュートを打つと、これがDFに当たってそのままゴールに吸い込まれた。27分、29分にはFW笠木優寿(新3年)のお膳立てから途中出場のFW妹尾颯斗(新3年)が連続ゴール。

 「連続失点で気持ちが切れてしまった。サイドの攻防でSBと協力しながら守れず、そこからやられてしまったと思う」。敵将・大丸忠監督が振り返った通り、一気に攻め込んで勝負を決めた広島がリードを守り切って首位の座をキープした。

(文・写真=松尾祐希)

▽サニックス杯ユースサッカー大会2022
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