香里丘 vs 茨木

 この3点目が勝負の分かれ目だった。ここから茨木の怒涛のゴールラッシュが始まる。

 56分、乾が抜け出しPKを獲得すると、これを坂田が沈めて4点目。さらにFKから1点を追加すると65分には途中出場の3番FW津野喜一が左中央を突破すると、そのままGKのニアサイドを撃ち抜く。直後にも17番MF丹家聡が仕上げの7点目を決め試合は終了した。

 点差ほどの差はなかったものの大差をつけられてしまった香里丘。やはりCKからの3失点は痛かった。しかし、強度の高い球際の戦いやDF陣の高い集中力はこの試合でもみせてくれた。

 7-0で大勝した茨木が2次予選を突破した。次戦の相手は現在プリンス関西2部で首位を走る近大附だ。

 昨年の選手権では5回戦まで勝ち進み、大阪桐蔭に0-1で惜しくも敗れた茨木。昨年から出場している選手も多いだけに悔しい思いもしているはず。しかし今の茨木にはこの試合でも発揮したセットプレーのバリエーションという武器がある。接戦に持ち込めれば勝機もみえるだろう。

 次戦、公立校の看板を背負った茨木イレブンが強敵の近大附に挑む。

 (文・写真=会田健司)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
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