春日丘 vs 香里ヌヴェール学院

 後半に入ると追い付きたい春日丘が攻勢に出る。

 しかし春日丘がFKやCKのチャンスを生かせずいるとヌヴェールに追加点が入る。54分、左サイドから湯浅がクロスボールを上げると、これがGKの頭上を越えて逆サイドネットに吸い込まれた。

 2点のビハインドとなった春日丘は62分に12番MF吉田航希がドリブルで持ち運びミドルシュートを放つ。しかしこのシュートも決めることが出来ず。

 すると65分、ヌヴェールが押し込み11番FW吉田吏也斗のシュートの跳ね返りを13番MF澤谷玲音がニアサイドに蹴り込み、ダメ押しの3点目。

 一矢報いたい春日丘は、アディショナルタイムに6番MF藤原碧生がボックス内フリーで右足を振り抜くもシュートはGK正面。春日丘がこの決定機を生かせず、直後に試合終了のホイッスル。3-0でヌヴェールが完封勝利を飾った。

 春日丘は守備が機能していただけにセットプレーを生かせなかったのが悔やまれる。しかし1次予選では2試合とも2桁ゴールを決め、2次予選1回戦では終盤に追い上げられるも、牧野に4-3で競り勝つなど見事な戦いぶりだった。

 一方、昨年はインターハイと選手権、どちらも興國に敗れ大会を去ったヌヴェール。毎年プリンス勢に善戦するところまで来ているだけに、まずは次の大阪商大堺戦を乗り越え16強入りしたいところ。この試合では逆サイドに展開出来ればチャンスがあるところで同サイドに追い込まれる場面も多かっただけに、伸びしろはまだまだありそうだ。

 (文・写真=会田健司)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選