空中戦で強さを発揮!CBに入った長身の20番DF平井佑亮(写真=会田健司)

 対する近大附も9番FW椿原詩温がボールを収めることで相手陣内に侵入。9分には前線でパスを受けた椿原がトラップでDFを剥がし右足シュート。

 この椿原のシュートがGKの正面を突くと、流れは再び履正社に傾く。

 13分には左サイドからのロングスローがファーサイドに流れたところを2番DF西坂斗和が右足でダイレクトシュート。これは惜しくもDFにクリアされると、20分にも西坂が14番MF川端元からの浮き球で裏に抜け出し胸トラップから左足シュート。しかしこれは枠を捉えられず、2度の決定機をものに出来ない。

 履正社は24分にも高い位置で10番名願斗哉がボールを奪い返し、左足でループシュートを放つなど、チャンスは作るもののゴールを割ることが出来ず。

 しかし守備面では安定感抜群の履正社はCBに入った長身の20番DF平井佑亮が近大附のエース18番FW太田悠太に仕事をさせず、ピッチ全体でアグレッシブな守備をみせる。

 0-0のまま後半を迎えると、履正社が頭から24番MF中村成那を投入。すると41分、右サイドを9番FW古田和之介が縦に仕掛けクロスを上げ切り、ファーサイドに流れたボールを胸でトラップした中村が右足ボレー。しかしこのシュートはクロスバーに弾かれてしまう。

 このピンチを凌いだ近大附も53分、右CKをファーサイドの4番DF北嶋元勝が頭で折り返したところを8番MF中島大静がヘディングシュート。しかしここは履正社12番GKジョンカミィ信バーがビッグセーブで阻止。こぼれ球もDFが掻き出した。

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