明桜キャプテンFW佐藤拓海は仙台ジュニアユース出身。「同期の選手がたくさんいた」と古巣相手にし感慨にふける(写真=小林健志)

 7月24日のインターハイ初戦では大阪の強豪・履正社高と対戦する。「下馬評では履正社さんでしょうが、それを覆したい」と意気込む原監督。ゴールをアシストした小野も「履正社戦の前に強度の高い試合ができて良かったです。攻守に関わりチャンスを作り続けて、アシストなど起点となるプレーをしたいです」と確かな手応えを得て、徳島へと乗り込む。

 一方の仙台ユースもプリンスリーグ東北での連勝は7でストップしたが、追いついての引き分けで粘り強さを見せた。木谷公亮監督は「自分たちがしっかりボールを運んで、中盤のラインを越えればチャンスになります。引っかけられたらピンチになるのも想定通りでした。決めきるところのクオリティを上げないと勝ちきれません」と課題を挙げたが、「引き分けてもがいた方が成長が早いんじゃないでしょうか」と課題が出たこともプラスに捉えていた。

 7月24日からの日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会ではプレミアリーグ強豪のジュビロ磐田U-18、FC東京U-18、そして年代別代表選手を抱えるロアッソ熊本ユースが居並ぶ、非常に厳しいグループに入ったが、「どのくらい主導権を取れるかですね。昨年は守らされて前に行けませんでしたが、今年はしっかりトライしていけるような試合をしたいです」と木谷監督は強豪相手にも怯まず前へ出て行くサッカーを展開したいという。同点ゴールに絡んだ山田も「自分たちは一体感を持って試合できるチームだと思いますので、そこでしっかり相手を上回れるように練習からやっていきます」と意気込む。リーグ戦8戦負け無しの粘り強さをぜひ全国の舞台で生かしたい。

(文・写真=小林健志)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 東北
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 東北