浦和ユースのGK根山翔伍は緊急出場ながらPKストップ(写真=佐藤亮太)
数的優位に立った矢板中央は、サイドチェンジで左右に揺さぶりつつ、前線へのロングボール、そしてロングスローで追い詰めた。
これを浦和Yははじき返し、繋いで、ハーフラインを越えたかったが、守備にまわるあまり攻撃は先細り。はね返しても拾われ、攻め込まれる。浦和Yはこの無限ループに陥った。
攻める矢板中央は押し込んでいるのに決まらない。
双方、こう着状態が続くなか、68分、先制点が生まれた。ワンツーから抜け出した浦和YのDF33稲垣篤志(3年)が得意のドリブルで右サイドを切り裂き、目の覚めるゴール。チャンスがほとんどなかった浦和Yには流れを変える貴重な先制点となった。
リードを許して攻勢を強めた矢板中央。75分、MF8柏木のパスにDF2勝田大晴(3年)が滑り込むと、これが得点につながり、同点に追いついた。
喜ぶ矢板中央イレブン。しかしベンチからは「まだ何も終わってないぞ!」とたしなめる指示の声が。
数的優位を存分に生かし攻めに攻めた矢板中央。一方、身体を張った守備から攻撃の糸口を探す浦和Y。
こうした疲弊したゲームとなると途中起用の選手が勝利を左右するもの。82分、矢板中央FW19坂本怜輝(3年)の右サイドからのクロスに、後半開始から投入されたFW15若松が押し込み、2-1で逆転。
▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関東1部
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