東京VユースのMF岩崎壮真は鋭いドリブルと正確なパスで攻撃の起点に(写真=多田哲平)

 そうして攻撃へと転じると、FW19清水星竜(2年)の抜け出しやMF14早川隼平(2年)の切れ味鋭いドリブルなどで東京Vユースの守備を打開し、度々チャンスを作っていく。

 そして、東京Vユースの守備をこじ開けたのは、終了間際の90分だった。来季トップチーム昇格内定のMF10堀内陽太(3年)からのCKがニアサイドへ上がると、これに清水がいち早く反応してヘディング弾を捻じ込んでみせた。

 このゴールが決勝弾となり、浦和ユースは劇的勝利。勝ち点3を上積みして暫定5位(9月24日時点)に浮上した。

 一方で、好ゲームを演じた東京Vユースの戦いぶりも見逃せなかった。連動したハイプレッシングは相手を少なからず困惑させ、白井の力強さと岩崎の切れ味や、右サイドの新井と左サイドのDF11伊藤竜海(3年)という両SBの機動力を活かした攻撃も脅威となっていた。

(文・写真=多田哲平)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 関東1部
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