藤枝東 vs 名古屋グランパスU18(B)(写真=森田将義)

 1点リードで終えた勢いのまま後半に挑んだ藤枝東は後半2分に高い位置で奪った渡辺がゴール前まで持ち込みシュート。直後にも泉の縦パスを受けた井藤が切り返しから、シュートを放ったが、追加点は生まれない。我慢の時間が続いた名古屋グランパスU18(B)も反撃の機会を伺い、18分には4番DF稲川暖大のフィードから、中3の42番FW野中祐吾がフリーでゴール前を抜け出したが、前に出たGKに阻まれた。試合はそのまま動かず、タイムアップとなり、鷲巣監督は「前半は10本以上シュートを打てていたので、早く追加点を獲れていればもっと簡単な試合になったかなと思いますが、そこが今のうちの課題」と口にした。

 今季の課題である決定力不足を改めて感じる試合となったが、開幕戦からの2試合と比べると着実に成長の跡が見える。インターハイ前に自分たちの現在地を知れたのは、収穫かもしれない。「新人戦は無くなったけど、入学した時から自分たちの代で3冠を獲ろうとやってきた。来週からインターハイがあるので1週間、チームとしての士気を高めていきたい。自分たちに自信はあるけど、もう少し突き詰めていかないといけない」。そう意気込む井藤を中心に来週以降は1つ目のタイトルを狙いに行く。

(文・写真=森田将義)

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