岡山学芸館、プレーオフ出場に前進!岡山U-18を下し2位浮上

ゴールを挙げ喜ぶ岡山学芸館イレブン(写真=寺田弘幸)

 岡山学芸館高校は、力強さを増して前へ進み続けている。

 19日に政田サッカー場で行われた高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 中国の第16節。ファジアーノ岡山U-18と対戦した岡山学芸館は3-2で勝利して2位に浮上し、プレミアリーグ昇格を懸けて戦うプレーオフ出場に大きく近づいた。

【フォトギャラリー】ファジアーノ岡山U-18 vs 岡山学芸館

 立ち上がりから岡山学芸館の強さが際立った。球際のバトルとゴールへ向かう推進力で岡山U-18を上回っていき、2分にゴール前の混戦の中でシュートチャンスをつかんだ岡本温叶が先制点を奪取した。すぐにリードしてイニシアチブを握った岡山学芸館は、相手にボールを保持される時間が長くなっても我慢強く試合を進めて前半終了間際にリードを広げる。堀井遥斗のロングスローで再びゴール前に混沌を起し、田邉望が押し込んだ。

岡山学芸館vsファジアーノ岡山U-18(写真=寺田弘幸)

 ゴール前の混戦で相手に上回って奪った2つの得点は、当然ながら偶然ではない。

 「サッカーはボディコンタクトのスポーツだと思ってるし、個の1対1で負けてしまうとどうにもならない。ボディコンタクトの部分は日頃からきつく指導しているところです。タフなチームになればなるほど個人のボールの奪い合いが勝敗に大きく関わってくるんで、そこはフィジカルトレーニングもして、しっかりと鍛えてきました」

 そう高原良明監督が自負しているように、日頃の鍛錬の賜物だ。常に基準を高くしてトレーニングを重ねてきた成果が結果に表れ、新人戦、高校総体、高校選手権の“岡山3冠”につながっている。

 後半は岡山U-18も意地を見せ、50分に佐古創が得点を挙げた。岡山学芸館は1点差に迫られたが、動じることなく試合を進めていって58分に田邉がこの日2点目を決めて突き放す。89分にも渡邊真宏が得点を決めて岡山U-18が食らい付いたが、アディショナルタイムもしっかりとリードを守って勝利をつかみ取った。

岡山学芸館ミーティング(写真=寺田弘幸)

 今年に岡山学芸館が敗れたのは、2試合だけ。新人戦の地方大会となる中国高等学校サッカー新人大会の準決勝で高川学園に敗れ、全国高校サッカーインターハイの準々決勝で帝京に敗れたのみで、プリンスリーグ中国は無敗で過ごしてきた。

 結果を出しながら自信を付けて強くなってきた岡山学芸館は、どこまで突き進んでいくのか。

 主将の井上斗嵩も自信をみなぎらせ、「プレミアに行くことも僕たちの目標ですし、選手権はベスト4以上を目指しています。このチームでどこまでいけるのか楽しみです」と意気込みを語っている。

(文・写真=寺田弘幸)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 中国
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 中国