アビスパ福岡 U-18 vs サガン鳥栖U-18 2nd (写真=森田将義)

 30分には左からカットインした先田のパスから、林がミドルシュートでゴール右隅を狙ったが、1番GK甲斐鉄士が好セーブ。41分には山﨑のポストプレーから、35番FW鈴木大地がシュートを放ったが、再び甲斐が見事な対応で失点を回避した。チャンスを作りながら、追加点は奪えず前半は1-0。この日の指揮を執った日高拓磨コーチは「前半の流れを掴めていので、後はゴール前の質とかアイデアが必要だった。欲を言えば2点目が欲しかった」と振り返った。

 後半に入ってからは、ボール回しの落ち着きが生まれた福岡 U-18のペースに。8番MFバンヒューゾン春希クリストファと、10番MF池末瞬平のダブルボランチ発信のチャンスが増え始めた。後半6分には右後方から入った浮き球を29番FW入江優仁が見事な胸トラップから、ゴール前を抜け出しシュート。このボールはGKの脇を抜けたが、ゴールカバーに入った28番DF内丸寛太にクリアされた。直後にも入江が左サイドを突破し、強烈なシュート。GKが弾いた所を北浜が押し込み、福岡 U-18が試合を振り出しに戻した。

 組み立てと同時に鳥栖U-18 2ndに対するプレッシャーの掛け方も改善。「向こうが後半になってスイッチを入れてきた時に跳ね返せる力が足りなかった」(日高)という鳥栖U-18 2ndを福岡 U-18が勢いで押し込む場面が増えていく。14分には左を抜けた24番MF西村活輝が後ろに下げ、14番DF安永海童がクロス。ファーから飛び込んだ33番MF迫大智が頭で合わせたが、シュートは枠を捉えられない。以降もチャンスを作った福岡 U-18は、20分にサイドチェンジを受けた西村が左からカットインした所を倒され、PKを獲得。このチャンスを北浜が決めて逆転に成功。23分には交替で入った34番FW前田一翔がポスト直撃のシュートを放つなど、最後まで攻撃の手を緩めず試合を終えた。

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▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2022 九州
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