サガン鳥栖U-18 2nd円陣(写真=中倉一志)

 そんな展開も、後半に入るとまったく違う展開へと変わっていくのだから、サッカーは分からない。じっとしているだけで汗が噴き出すような猛暑が影響したのか九国大付校の前へのパワーが落ちると、それをサガン鳥栖は見逃さない。ここぞとばかりにボールホルダーへ激しくプレッシャーをかけて主導権を奪い返す。今度はあらゆる局面で上回るのはサガン鳥栖。テンポよくボールを動かしながら九国大付校を押し込んで行く。後半はサガン鳥栖のハーフコートゲーム。九国大付校はボールを奪い返すことができずに守備に終われる時間が続く。ただサガン鳥栖も最後のところの迫力に欠いてゴールが奪えない。

 両チームを通して最初のビッグチャンスが訪れたのは終了間際の88分。ペナルティエリア内に抜け出した九国大付校の山本悠太が右足を一閃。だがこれはGK小池朝陽(サガン鳥栖)がファインセーブ。得点を許さない。そしてサガン鳥栖の決定機は後半のアディショナルタイム。ゴール正面、やや左の位置で得た直接FKが鋭い弾道を描いて九国大付校ゴールを襲う。だが、ここはGK與田和也(九国大付校)がセーブ。そして試合終了のホイッスルが鳴った。

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