MF松木玖生(写真=松尾祐希)
1-0となった後も攻撃の手を緩めない。プレーに余裕が出てきた日本は3列目から川崎颯太(京都)、松木玖生(FC東京)も前線に顔を出し、厚みのある攻撃を展開。川崎に代わって途中からピッチに入った山本理仁(東京V)もミドルレンジからシュートを狙うなど、積極的な姿勢を崩さない。87分には鈴木唯人の左CKからチャンスが生まれ、こぼれ球に山本が合わせる。鮮やかなジャンピングボレーを突き刺し、勝利を決定付ける2点目が終盤に生まれた。
終わってみれば2-0の快勝。日本が2連勝で予選2位を確定させ、29日の決勝に駒を進めた。25名でスタートした遠征は残り3日。2戦目が終わった段階で松木など5名の選手が所属クラブの事情で帰国の途に付く。さらに初戦で負傷した小田裕太郎もカタール戦後に離脱が決まり、サウジアラビア戦は19名で戦うことになる。ただ、今大会前から大岩監督が選手たちに求めてきた“タフさ”を示す上で絶好の場だ。「こういうことは(怪我で大会中に選手が不足する点も含めて今後も)も起こり得る。いる選手たちでしっかりと戦う姿勢を持っていきたい」とは大岩監督の言葉。残された選手たちがどんなプレーを見せるのか。29日の遠征ラストマッチから目が離せない。
(文・写真=松尾祐希)
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