U-21日本代表がドバイカップ制覇(写真=松尾祐希)
迎えた今回のドバイカップ。チェイスにとっては、初めて日の丸を背負っての海外遠征となる。いくら海外クラブでトレーニングを積んだ経験があるといっても、国の誇りを賭けて戦う代表戦はまた違う。ベンチから戦況を見守った1、2試合目を経て起用されたサウジアラビア戦の前には、「明日はちょっとだけ緊張するかも」と代表で戦うプレッシャーを少なからず感じていた。そうした重圧を感じながらキックオフを迎えると、チェイスは堂々たるプレーで相手と互角以上の勝負を渡り合う。序盤にCKから強烈なヘディングシュートを放ってリズムに乗ると、守備でも身体を張った守りを見せて一歩も引かない。ビルドアップで致命的なパスミスも1本あったが、尻上がりに調子を上げて繋ぎの面も徐々に安定。最後まで集中力を切らさず、完封勝利の立役者となった。
試合後、チェイスは90分間の戦いを振り返り、「最後の方がめちゃくちゃきつかった」としつつも、「本当に良い経験になったし、相手は足も速くて、色々DF面でもっと意識しないといけない」と反省の弁を口にした。水準以上のパフォーマンスを見せつつも、課題を口にしたあたりはいつものチェイス。貪欲に吸収する姿勢は代表でも変わらなかった。
チェイスにとって、ドバイカップでの経験は財産になる。代表での経験を経て、怪物CBがどのような進化を遂げていくのか楽しみだ。
(文・写真=松尾祐希)
▽ドバイカップU-23
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