U-21日本代表、3戦連続の完封勝利でドバイカップ制覇!チェイス・アンリ「本当に良い経験になった」

U-21日本代表DFチェイス・アンリ(写真=松尾祐希)

 3月29日、ドバイカップに参加しているU-21日本代表が優勝決定戦でU-23サウジアラビア代表と対戦し、1-0で勝利を手にした。今大会のラストゲームを3戦連続の完封勝利で締め括り、大岩剛監督の初陣となる海外遠征で優勝。幸先のいいスタートを切り、6月のU-23アジアカップに弾みが付けた。

 クロアチアとの初戦(1-0)、カタールとの第2戦(2-0)は久々となる敵地での国際試合とあって、戸惑いや不慣れな姿を見せていた。いずれも慣れてきた後半にギアを上げて勝利を掴んだが、このサウジアラビア戦は立ち上がりからエンジン全開。強度の高い守備で襲いかかってきた相手に真っ向勝負を挑み、年上の相手に対して主導権を握った。20分に山本理仁(東京V)の右CKから細谷真大(柏)が頭で決めて先制点。終盤は相手に押し込まれる展開となったが、なんとか逃げ切って歓喜の瞬間を迎えた。

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 初陣で最高の結果を残したU-21日本代表。パリ五輪を目指す若きチームの中において、最終戦でインパクトを残した選手がいる。飛び級で招集されたチェイス・アンリ(尚志)だ。

 3月24日に誕生日を迎えたチェイスのカテゴリーは、本来U-19代表の一つ下であるU-18代表が主戦場である。だが、昨年から飛び級で上の世代の代表でプレーし、年末の高校サッカー選手権が終わった直後にはA代表のキャンプにトレーニングパートナーとして参加。その後もU-19やU-21代表でプレーし、規格外のポテンシャルを如何なく発揮してきた。

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