春日部もMF中村蒼弥(左)を軸に迫力ある攻撃を披露(写真=多田哲平)
後半に入ると、武蔵越生はさらに攻勢を強める。
11分には右サイドを突破した黒沢からFW9荒関龍(3年)を目掛けたクロスで決定的なチャンスを創出し、18分には植田のミドルシュートのこぼれ球にDF4大島暖(3年)が反応してゴールを狙う。さらに32分にも荒関のヘディングのこぼれ球に大島が詰めて春日部ゴールを脅かした。
そして38分、ペナルティエリア内で仕掛けた黒沢が相手DFに倒され、PKを獲得。このPKを黒沢自らが見事に成功させ、追加点を奪った。ここまで豊富な運動量で守備やチャンスメイクで貢献してきた黒沢は、得点まで挙げる、まさに八面六臂の活躍だった。
このまま2-0で春日部を退けた武蔵越生は、2回戦へと駒を進めた。
かたや春日部も後半24分のCKでは武蔵越生ゴールにあと一歩まで迫った。そのシーンでは相手GKのファインセーブにあったものの、テクニックとアイデアが光るMF10中村蒼弥(3年)や鋭い突破を見せたFW9渡邊陸(3年)を中心に迫力ある攻撃を披露した。
(文・写真=多田哲平)
▽令和4年関東高校サッカー大会埼玉予選
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