修徳も様々な形からゴールを狙った(写真=多田哲平)
それでも試合はそのまま終わらない。35分には、FKからFW19植栗昌大(1年)に決められ、修徳に試合を振り出しに戻された。
このまま延長戦に突入かと思われたがしかし、後半アディショナルタイムにドラマが待っていた。いつ主審がタイムアップの笛を吹いてもおかしくない最終盤、中村の放ったCKにDF3田原優音(2年)が飛び込み、値千金の決勝ゴールを叩き込んだのだ。
そしてその直後、試合終了のホイッスルが鳴り響く。土壇場で勝負強さを見せつけた大成が見事に勝ち越してみせた。
ドラマチックに接戦を制した大成は勢いを持って勝ち上がり、成立学園との準々決勝に臨むことになった。
一方で、敗れた修徳も、ビルドアップ時の最後列を4人から3人に変えたり、ロングフィードを織り交ぜたり、また正確なロングスローで相手DFの混乱を招いたりと戦術的な幅の広さを垣間見せた。とりわけDF5金來仁(3年)の丁寧なパス捌き、FW9ンワディケブライアン世雄(2年)の迫力、MF10田島慎之佑(2年)の推進力は見応えがあった。
(文・写真=多田哲平)
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