暁星国際もMF日向野遼のゴールで1点を返したが……(写真=多田哲平)

 48分に敵陣中央でボールを受けたMF11吉田眞翔(3年)が鮮やかなシュートをゴール右隅に突き刺すと、その後もロングボールを巧みに織り交ぜたダイナミックな攻撃で暁星国際のDF陣を翻弄していく。

 71分には直接FKを日向野に決められて1点を返されたものの、79分には右サイドを抜け出した古谷が痛烈なシュートをゴール左隅に叩き込んで、リードを広げた。

 結局、古谷の2得点の活躍などで日体大柏が勝ち越し。決勝戦へと駒を進めたと同時に、関東大会への切符を手にした。

 ダイナミックな攻撃の裏にあったのが堅実な守備だった。試合を通してチャンスの数は暁星国際のほうが多かったが、GK12原田眞透(2年)のセービングやDF3古金谷悠太(3年)とDF13神野匠斗(2年)の決死のブロックが冴え渡り、暁星国際のアタッカー陣に自由を与えなかった。最後まで流れのなかで崩されなかったのは見事だった。

 日体大柏を率いる根引謙介監督は試合後、以下のように称賛している。

 「暁星さんの前線3枚は能力が高かったので、カウンターを含めてそのストロングを出させないように対応しました。何度かサイドを破られる場面もありましたけど、最終的に中でブロックしてはね返せた。上手く相手の長所を消せていたと思います。準備期間が短かったので、合わせる時間はなかったですけど、選手たちが実際にピッチでやっているなかでアジャストしていってくれました」

 対して敗れた暁星国際も、後半はやや焦りが見られ、最少失点に抑え込まれたとはいえ、劉やFW11浅野哲らを軸とした攻撃に迫力を感じさせた。

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度関東高校サッカー大会千葉予選
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