PK戦を制し3位に輝いた佐野日大(写真=河野正)

 試合は2-2のままPK戦決着となった。佐野日大のGK平岡倖輝(新3年)が、先蹴りの敬愛学園高のシュートを一番手から3本立て続けに弾き飛ばし、佐野日大は先頭から3人が確実に沈めて3-0で勝利した。

 佐野日大は例年の春休みはフェスティバルなどには参加せず、チームで強化合宿を行っているそうだ。今回、浦和カップに初めて招待された海老沼秀樹監督は、「緊張感のある試合ができていい経験になりました」と語り、予選リーグでは浦和レッドダイヤモンズユース浦和南といった強豪、古豪といずれも引き分け「素晴らしい大会に招いていただき、いいチームと対戦できて感謝したい」と述べた。同監督は2016年度の第95回全国高校選手権でベスト4入りした時も指揮を執っている。

 殊勲のGK平岡は「PK戦は得意です。うまく(シュート)コースを読み切れた」と胸を張る。昨年の第100回全国高校サッカー選手権は栃木県予選決勝で宿敵・矢板中央に0-1で惜敗したとあり、「今年は借りを返して選手権に出場します」と早くも今秋を見据えていた。

 大会には1都11県から23チームが参加。まず23チームを4組に分けて予選リーグを2日間実施し、各組1位同士による順位決定戦を行い、勝者が決勝に臨んだ。当初出場予定だった前橋商(群馬)が辞退し、栃木SC U-18が急遽参加したが、D組だけ5チームで争った。

 参加チームは以下の通り。

 浦和、浦和西市立浦和浦和南浦和学院浦和東武南浦和レッドダイヤモンズユース大宮アルディージャU18(以上埼玉)、國學院久我山駒澤大学高等学校(以上東京)、東海大相模(神奈川)、中央学院敬愛学園(以上千葉)、健大高崎(群馬)、佐野日大栃木SC U-18(以上栃木)、明秀日立(茨城)、日大明誠(山梨)、富士市立(静岡)、日本文理(新潟)、聖和学園(宮城)、旭川実(北海道)

(文・写真=河野正)

▽第41回浦和カップ高校サッカーフェスティバル
第41回浦和カップ高校サッカーフェスティバル