武南は終盤まで攻め立てたもののゴールが奪えず(写真=多田哲平)

 後半に入って攻勢を強めたのは、武南だった。

 1トップのMF9櫻井敬太(3年)がMF8山田詩太(3年)とMF11森田颯(3年)のダブルボランチからの縦パスを巧みに引き出しつつ、MF17正木里津(2年)とMF18村田敬吾(3年)の両サイドが突破を図る。

 さらにDF2加藤天尋(3年)とDF16江川颯軌(3年)の両SBが攻撃に厚みを加えた。

 63分には加藤のオーバーラップから、64分と65分には正木のドリブル、66分のCKでは江川のクロスと立て続けに浦和南ゴールを脅かす。

 77分には相手MF13濱口陽央(2年)のクロスに頭で合わせた立沢に絶好機を作られるも、前半から好セーブを見せていたGK20原田優真(1年)がここでも渾身のストップ。さらに原田は86分の濱口のシュートも身を挺して防いだ。

 90分には櫻井のクロスにヘディングで合わせた森田のシュートがバーに当たるなど、終盤まで決定機を作りだした武南だったが、最後まで浦和南のゴールを破れず。

 相手のプレスを掻い潜りながら素早いサイドアタックで攻め立てた武南、対して堅実な守備組織を構築した浦和南。好勝負の行方は、お互いに勝点1を分け合う結果となった。

(文・写真=多田哲平)