創成館vs南山(写真=藤原裕久)

 後半立ち上がりにも田川蓮翔がゴールを決め、69分にも竹内が自身2点目のゴールを決めて4対0と着実に点差を広げていく創成館。南山はショートカウンターでチャンスを狙っていくが、創成館のGK濱村達也の危なげない対処もあってゴールには届かず。

 攻守両面で落ち着いてゲームを進める創成館に対し、南山の攻め手が見えない時間が続き、このまま創成館の快勝と思われた試合だが、南山はここから意地を発揮した。まず82分に鋭い速攻で山口が1点を返すと、直後の83分に浦、84分に山村和雄が立て続けのゴールを決めてわずか2分で点差を1と縮める怒濤の3ゴール。

 まさかの展開に勢い付く南山はその後も積極的な攻撃と仕掛けでチャンスを演出。予想外の失点で動揺の見える創成館の乱れを突き、あわやのシーンを作り出していく。たださすがに4失点目を喫するわけにはいかない創成館も、懸命のディフェンスでピンチをクリア。南山の猛攻を逃げ切った形で4-3のまま試合は終了。県リーグの初戦は、勝った創成館にとっては勝ち点3と、勝負は最後までわからないという教訓を、南山には守備の課題と攻撃の手応えを残す一戦となった。

(文・写真=藤原裕久)