創成館、辛くも逃げ切る

創成館vs南山(写真=藤原裕久)

 一昨年に選手権初出場を達成し、昨年には県内校として初めて校庭をフルコートの人工芝生化するなど、近年の長崎県高校サッカー界をけん引する存在となった創成館。対するは毎年着実に県内上位に進出し、選手育成の評価も高い南山。攻撃力に定評がある両チームの対戦は、創成館が前半から手堅く得点を重ねたものの、試合終盤の南山の猛攻に追い込まれ、4-3で辛くも逃げ切るという展開となった。

 1年生FWの浦大正を走らせ、縦の速攻を狙う南山と、3-4-2-1のトップに入る波多野太一をターゲットに、セカンドボールを拾ってから、サイドを広く使って攻める創成館。県強豪同士の一戦は、激しくボールが行き交う展開でスタート。創成館のサイド攻撃に対して、下田凌平と加賀美凛汰の両サイドにしっかりとフタをして守っていく南山は、スキルの高いエースの山口琉偉を起点として、右サイドからの突破も狙っていくが、3バックにトライ中の守備陣がクレバーに対処し失点を許さない創成館は、27分に福田虹斗のCKから池田隼人がヘディングを決めて先制に成功する。

 その後も積極的にサイドを使って攻めていく創成館は、38分に左サイドに展開したボールを岡村洋人がクロス。これを竹内大翼が決めて2-0として前半を折り返す。

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