東海大諏訪 vs 四日市中央工

 後半に入ると立ち上がりから攻勢を強める四日市中央工。41分にはFW南がゴール前でシュートもわずかに外れてしまう。さらに47分にはカウンターからMF8加藤源大がドリブルで運びシュート。相手GK鎌﨑がパンチングで逃れると、FW17平尾勇人(3年)がこぼれ球を拾いシュート。しかしこれもバーを越えてしまう。直後の49分にも四日市中央工はMF15平野颯汰(3年)がヘディングシュートを叩き込むも、またも鎌﨑がファインセーブを見せ、ゴールを許さない。

 東海大諏訪は52分、途中出場のFW20石田拓暉(2年)がゴール前やや右から強烈なシュートを放つもボールは枠を捉えられない。

 その後も一進一退の攻防が続くもののスコアは動かず。すると東海大諏訪は後半アディショナルタイムにPK戦を見据えGK17栗原陸を鎌﨑投入。間もなくして後半終了のホイッスルが吹かれ、試合はPK戦へと突入する。

 先行は四日市中央工。しかし1人目のFW平尾が止められてしまう。それでも平尾は「選手権予選では99回、100大会とPK戦で敗退していて、失敗した選手が下を向いて戻って来る姿が多かった。僕は失敗したとしてもそれだけはやめようと思っていて、声を出して、GK鈴木廉太郎を、味方を信じようと考えていた」と上を向いた。

 四日市中央工は続く2人目も失敗し窮地に陥るもそこから挽回。3人目以降が全員成功したのに対し、東海大諏訪は2人目、5人目、6人目が失敗。四日市中央工が東海大諏訪とのPK戦を4-3で制し、2回戦進出を決めた。

(文・写真=風間久志)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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