得意のドリブルで仕掛ける履正社MF10名願斗哉

 この同点ゴールで勢いに乗った明桜はサイド攻撃からチャンスを作り履正社ゴールに襲いかかる。しかしゴールネットを2度揺らしたもののファウルとオフサイドの判定でどちらのゴールも取り消しに。

 何とか前半を1-1で折り返した履正社はハーフタイムに2枚替えを行う。そして後半開始から流れを引き寄せた履正社は37分、右サイドからのクロスをファーサイドでコントロールした名願がシュート。これはGKに足でセーブされるも、「自分の目の前にスペースがあったので、そこにこぼれてくるのかな、というのが感覚的になんとなくあった」という古田が反応し、ゴールに押し込んだ。

 その後はリードを奪った履正社が試合の主導権を握ると、相手のDFラインの裏を効果的に使いチャンスを作る。そしてスコアが動かないまま迎えた70+4分、スローインからFW19河野朔也が左サイドを抜け出すと、河野からボックス内でパスを受けたMF14川端元が右足を振りぬく。このシュートはDFのブロックに合うものの、高く浮いたボールをキャッチにいったGKの手をすり抜けゴールに吸い込まれる。

 そのまま試合は終了し、履正社が3-1で明桜を下した。これで2回戦に進出した履正社は25日、神村学園と対戦する。

(文・写真=会田健司)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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