形勢逆転した後半に一挙4得点!湘南工大附が九州国際大付を下し3回戦へ

湘南工大附は10番の中山陽輝を中心にゲームを組み立てた(写真=多田哲平)

 令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)の2回戦が7月25日に行われ、8大会ぶり2回目の全国出場となる九州国際大付(福岡)と、34大会ぶり8回目出場の湘南工大附(神奈川)が対戦。湘南工大附が4-0で勝利を収め、3回戦へと駒を進めた。

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 九州国際大付は前日の1回戦で関東一(東京)を1-0で破りこの2回戦へ。一方の湘南工大附はこの試合が初戦。体力の差が少なからず試合に影響を与えた。九州国際大付は3回戦を見据え、1回戦から先発を6人入れ替えて臨んだのである。

 前半は湘南工大附のハイテンポなパスワークを遮断し続け、相手の自由を奪っていく。前半のシュート数は4(九州国際大付):0(湘南工大附)。湘南工大附にこれと言って大きなチャンスは作らせなかった一方、FW14濱田大夢(3年)を中心に素早い攻撃を仕掛けていった。

 39分にはFW19安部翔汰(3年)がバー直撃のシュートを放った他、その安部のロングスローやセットプレーでも湘南工大附ゴールを脅かした。

 ところが前半を0-0で折り返した後半の開始早々、先制点を与えてしまう。

 36分、ピッチ中央でボールを受けた相手MF11大木啓汰(3年)にドリブルを許すと、つま先でのシュートをゴール右隅に決められた。

 この1点が試合の流れを大きく左右した。九州国際大付の江藤謙一監督は言う。

 「この3日間、3連戦しなきゃいけないことを考えると、ここに来ている20人で交代しながらやっていかないといけなかった。普段中心でやっている子だけじゃなくて、他の子たちがしっかり戦わないとこの大会で上には上がれない。今日の試合はそういう部分でメンバーを変えて臨んだ。前半はなんとか我慢しながらチャンスを作れていたので良かったんですけど、後半の立ち上がりで開始早々に失点してしまった。普段はああいう失点はしたことないんですけど、そういうのが今日の敗因かなと思います」

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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