「クリアを大きくしてもらって、『後は自分がゴールまで持っていく』と最終ラインに言っていた」と平尾。その狙いがピタリとはまった決勝弾だった。スピードとフィジカルを兼ね備え、四日市中央工のエースナンバー“17”を任されたストライカー。伊室陽介監督は「彼は自分の良さを分かっていて、そこにとことん向き合って鍛えている。この大会でJリーグに羽ばたきたいという想いが、今日のゴールに繋がった」と讃える。90分間走り抜いたエースは、3回戦に向けて「足を止めるか止めないかは自分次第。今日以上に走ってチームを助けたい」と頼もしい言葉を残してピッチを去った。

(文・写真=田中紘夢)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)