四日市中央工イレブン

 その後も攻勢を続け、先制したのは35+3分。野崎竣大郎のクサビを受けた平野颯汰が、ゴール前で一人交わしてシュートを放つと、GKが防いだボールを平尾が押し込んだ。平野がボールを持った瞬間、平尾が裏に抜けて相手をつり出し、平野の突破するスペースを確保。前半は平尾の動き出しが相手の脅威となっていた。

 リードを許した山梨学院は、後半開始から2枚替えを敢行。攻撃力のあるボランチ・臼田康太郎と、パワーのあるFW栃尾瞭太をピッチに送る。すると43分、右サイドを抜け出した臼田のクロスから、栃尾が頭で合わせて同点。いきなり采配が的中し、逆転に向けて攻勢ムードが強まった。

 しかし、四日市中央工はその裏を突く。51分、自陣でのピンチからDF及川惺那が大きくクリアすると、平尾が抜け出してGKとの1対1を迎える。これは間一髪でDFにブロックされたが、64分にも同様の形で平尾がGKと1対1。今度は冷静に沈め、勝ち越しに成功した。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)