日章学園はDF工藤珠凜を中心に完封に成功(写真=柏原敏)

 スコアレスで迎えた後半は、両者ともゴールに近づくプレーが増加。

 立ち上がり早々、日章学園に決定機。藏屋が敵陣奥深くからマイナスのクロス。これをトップ下付近を任されていたMF11石﨑祥摩(3年)がドンピシャでヘディングシュート。しかし、惜しくもわずかに枠を捉えられず。ただ、得点には至らなかったものの、藏屋が攻撃参加する回数は顕著に増加し始める。次は50分頃に旭川実が決定機を迎える。和嶋と鈴木が上手くつながり、最後は鈴木がシュートを放つ。だが、ここは日章学園の工藤とGK1小林俊雅(3年)が体を張った守備でピンチを凌ぐ。

 両者ともチャンスが生まれ始め、60分に日章学園が先制。

 左サイドの攻防があった先で、こぼれ球がバイタルエリア付近に落ちる。いいポジションを取っていた藏屋の絶好機となり、やや時間が与えられたことで選択肢が増加。右足で振り抜くと見せかけて切り替えし、最後は左足一閃でゴール右下を捉えてゴールネットを揺らす。均衡が崩れ、旭川実は守備に乱れが増える。63分頃には日章学園のFW9田上遼馬(2年)が決定機を迎えたなかで、GK1石川佳吾(3年)がファールで止めてしまって一発退場。1点リードの日章学園が数的優位に立ち、勝率は格段に上がった。その優位性を活かし、その後は旭川実に決定的なチャンスを作らせない。そして、後半アディショナルタイムに途中出場のFW15高岡伶颯(1年)が駄目押し弾で勝利を決めた。

 日章学園が駒を進め、3回戦で昌平(埼玉)と対戦する。

(文・写真=柏原敏)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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