3点目を決めた米子北FW福田秀人(写真右)

 22分には湘南工科大附にチャンスが到来。ロングボールから左を抜け出した9番FW岩﨑由磨が中にパス。11番MF大木啓汰が落としたボールに中山が反応したが、並走した米子北のDFがシュートを打たせない。集中力を保った守りで失点を回避すると、35+3分には再び米子北にチャンスが訪れる。自陣から入れたロングボールを小橋川がヘディングで逸らすと、こぼれ球に反応した福田が拾って、ゴールの隅に流し込んだ。

 後半に入ってからは湘南工科大附がサイドから攻め込む回数を増やしたが、割り切って中を固めた米子北に苦しみ、シュートまで持ち込めない。米子北は運動量が落ちたのを踏まえて前半のハイプレスから、ブロック守備へと切り替えて我慢強く対応したのが活きた格好だ。試合終盤に入ってからは積極的に前の選手を入れ替えたことで、再びハイプレスの威力が発揮し始め、今大会初の無失点勝利に繋げた。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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