GK大澤脩人が生んだ”バー2本”…PK戦の末に米子北を下した前橋育英が決勝へ

PK戦を制し喜び合う前橋育英イレブン(写真=田中紘夢)

 令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)の準決勝が7月29日に行われ、5大会連続18回目の出場となる前橋育英(群馬)と、前回大会準優勝で14大会連続17回目出場の米子北(鳥取)が対戦。70分間で0-0と決着がつかず、PK戦の末に前橋育英が決勝へ進んだ。

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 序盤は米子北が主導権を握る。前橋育英のポゼッションサッカーに対し、ハイプレスで自由を与えない。12分にはDF4野田徹生(3年)が左45度から右足で狙うも、GK1雨野颯真(2年)にセーブされる。さらに16分、MF10中井唯斗(3年)からのロングスローのこぼれ球をMF15仲田堅信(2年)がボレーで捉えたが、今度はディフェンスのカバーに遭った。

 劣勢が続いた前橋育英は、辛くも無失点で飲水タイムへ。すると山田耕介監督は「冷静になれ」とイレブンに指示。その言葉通り、飲水タイム明けからビルドアップで落ち着きを取り戻す。シュート数こそ1本だったが、得点の匂いを漂わせて前半を終えた。

 後半はFW9小池直矢(3年)を中心にチャンスを迎える。42分、DF11井上駿也真(3年)のクロスにファーで小池が飛び込むも、枠を捉えられない。さらに50分、中央の密集を崩しにかかり、バイタルエリアで小池が左足を振り抜いたが、これも枠を外れる。55分には負傷明けのMF7根津元輝(3年)を投入し、さらにギアをアップ。64分、相手のクリアを拾った根津がミドルを放つも、ゴールマウスの上に飛んだ。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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