本庄第一イレブン(写真=河野正)

 本庄第一は昨年からのレギュラーである小倉颯太、中山雄誠の両MF(ともに3年)を中心にビルディングアップを試みたが、なかなか複数のパスがつながらず、相手の堅守を崩し切る効果的な攻めにはならなかった。前半26分、昨季も試合に絡んでいたFW吉田準平(2年)が惜しいシュートを放ったが、決定的な得点チャンスはほとんどつくれなかった。相手の出足の良さも苦戦した要因のひとつだろう。

 春日部は大黒柱のMF中村蒼弥(3年)にボールを集め、長短のパスを織り交ぜながらサイドアタックと逆襲・速攻で何度も得点機を演出。中村のほか、DF深津啓一郎とFW渡邊陸(ともに3年)という昨年の全国高校選手権埼玉大会で2回戦に進出したメンバーが中心となって攻勢の時間帯に導いた。

 前半にMF石井大斗(2年)が2本、渡邊は前後半で3本のシュートを放って相手ゴールを脅かした。しかしチームで計8本のシュートを打ったものの、精度を欠いて枠を捕らえられない一撃が多かった。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
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