とはいえ、はじめは攻勢に耐えたとしても時間の経過とともに染み出すように守備が侵食され、失点。1点、2点ならまだしも、3点、4点と決められるとすっかり気持ちが折れてしまう。2回戦がまさにそうだった。しかし狭山ヶ丘の積極的守備がそうさせなかった。良い距離感をとりながら、右・中央・左とスライドで行く手を阻めば、浦和南得意のロングフィードをことごとく跳ね返すなど、PAから遠ざける守備を遂行した。

 良い守備から良い攻撃につながりかけ、CKとなった27分頃、雷雨に伴い、中断となった。

 「流れがうちにあったので、ちょっとイヤな感じだった。我々にとってマイナスだった」と狭山ヶ丘・西澤正仁監督。水を差すとはこのこと。案の定、再開から約7分後に失点。しかし、すぐに同点に追いつけたのは勢いとなった。

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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選