しかし速いテンポでボールを動かす本来のプレーが少なく、マークをはがしてシュートを放つ回数もあまり見られなかった。狭山ヶ丘が自陣に人手を割いたことで、守備ラインの背後に進入する機会も縦パスも多くなかった。
主力の4人が故障で先発から外れた狭山ヶ丘は、昨年からのレギュラーであるCB佐藤里琥(3年)を中心に人に対して厳しく対応し、複数で囲い込んで敵のミスを誘った。ボールへの出足も良く、時間の経過とともに守りのリズムが生まれ、どの局面でも人とボールへの厳しい監視を続けていた。
対照的に攻撃にはリズム感がなく、ロングパスはミスを重ねて最前線に渡らず、つなぎのパスも昌平の素早いプレスに引っ掛かり、相手の守りを切り裂く場面はなかった。唯一のビッグチャンスは後半39分、カウンターからMF吉橋秀人(3年)が放った1本くらいだ。
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選