正智深谷 vs 東京成徳大深谷(写真=河野正)

 前半22分に小川陽向(3年)の右足シュートをGKの好守に阻まれ、29分の小川のヘッドもバーをわずかにかすめた。後半6分にはDF冨岡佑太(3年)のパンチの利いたシュートもGKに防御されたが、25分にようやくゴールを割った。冨岡の蹴った右FKをDF守屋隼希が綺麗にヘッドで合わせ、1点を返したが反撃もここまでだった。

 東京成徳大深谷は昨年の高校総体予選でも正智深谷と2回戦で対戦し、0-1で敗れている。今年2月の新人大会北部支部予選決勝では、東京成徳大深谷が1-0で勝った。

 11日には1年生大会のスポラボ・ルーキーリーグでもぶつかり、0-1で屈した。為谷洋介監督は「リベンジするつもりで臨みましたが、経験を積んで試合ごとに成長しているので、我慢比べになった1戦を落ち着いて見ることができました」と冷静に振り返った。

 ヘッドで先制点を奪った秋本は、今大会から2トップのレギュラーに定着。「チームの強みであるセットプレーで点が取れると流れが良くなるのでうれしい」と今大会初得点を喜んだ。さいたま市立南浦和中学の出身で、同級生のFW高橋伸太朗はJリーグ大宮アルディージャU18、GK嶋田晄樹は鹿島アントラーズユースにそれぞれ進んだ。「2人から刺激を受けるが、特に同じFWの高橋には負けたくないですね」とライバル心をのぞかせた。

 準決勝で対戦する西武台には、4年前の第97回全国高校選手権予選で勝ったのが最後で、昨年の県S1リーグは2分け。為谷監督は「後ろが安定しているので粘り強く戦いたい」と初の決勝進出へ意欲を示した。

(文・写真=河野正)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
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