上越 vs 日本文理
後半は一転して北越が主導権を握る。後半1分、小林の左クロスを長谷川が頭で合わせて同点とする。勢いを加速させた北越は同22分、オーバーラップした左SB小田優人(3年)の左クロスをMF三浦航生(3年)が右からダイレクトで折り返し、最後は長谷川がこの日2点目となる右足ボレーをたたき込んで試合をひっくり返した。
劣勢に回った新潟明訓は同27分、この日、控えに回ったFW高井乃海(3年)を投入。2年生エースMF友坂海空とともに攻撃に厚みを出すと、土壇場の同39分。途中出場の矢澤阿月(3年)が中央から右足を振り抜き、スコアを2-2の振り出しに戻す。
試合は前後半10分ずつの延長戦に突入。両チーム疲れが見え始め、PK戦突入かと思われた延長後半10分。オフサイドラインぎりぎりを抜け出した佐藤椋が右足シュートを冷静に決め、新潟明訓が3-2で決勝進出を決めた。
この日2得点の佐藤椋は左脛のケガで約1カ月ピッチを離れ、準々決勝の開志国際戦(10月29日)で復帰したばかり。坂本和也監督(37)は「ここまでやってくれるとは思わなかった。たいしたヤツ」と、この日2度のスポットライトを浴びたストライカーに賛辞を送った。
▽第101回全国高校サッカー選手権新潟予選
第101回全国高校サッカー選手権新潟予選